式典に臨んだときの心得
祝賀式典の意義
成人式など人の一生の中で大きな節目があるように、会社にも節目となるような
記念すべき行事があります。
なかでも、祝賀式典は、社内はもちろん対外的にも会社の存在や発展を
PRする機会ともなる、大切な行事といえます。
いろいろな式典がありますが、主なものだけ取り上げてみましょう。
創立○○周年記念式典
通常、会社の創立記念日は、社員に記念品を配ったりして祝います。
これはごく内輪のものですが、二十周年、三十周年ともなると大きな節目になりますから、
ホテルなどの会場にお得意様や会社の関係者を招き、盛大に催すことがあります。
これが創立○○周年記念式典です。
未来に向けた社業の発展をアピールする広報的な役割がありますから、
効果的な演出方法を練ったうえで開催されます。
地鎮祭と落成披露式典
社屋の新築に伴い、地鎮祭を行う場合があります。
これは身内で行う祭事です。
一方、落成披露式典は、お得意様はもとより、関係各位へのお礼と感謝を
込めた祝いの儀式です。
めったにあることではありませんから、盛大に催すのが通例です。
支店や店舗のオープンなど
支店の新規開設、あるいは新規店舗のオープンは、会社のPRと同時に、
地元の人たちへのあいさつの意味合いがあります。
地域社会に根付くよう配慮したいものです。
主催者側の注意事項
主催者側が一番注意しなければならないことは、招待したお客様と満遍なく
接することです。
つきあいの深いお客様とばかり談笑せず、まだつきあいの浅いお客様とも積極的に接し、
会社としての交際の間口を広げていくようつとめなければなりません。
また、主催者とお客様とが互いに顔見知りの間柄でも、招待された来客同士はそうとも限りません。
特に対外的に顔の広い営業関係の人は、お客様同士の触れ合い・親睦にも意を
尽くす配慮が必要です。
来賓者側の注意事項
招待状に「平服で」とあっても、ビジネススーツは着用すべきです。
お祝い金は、受付であいさつを済ませてから丁重に渡します。
祝いの品の場合は、当日受付で差し出すのはスマートではありません。
前日までに先方へ届けておくべきです。
受付で名札をもらったら胸につけます。
名札は、親睦のために主催者側が用意してくれたもの。
多くの人と接触・交流するのがパーティーの趣旨ですから、名刺も多めに持参しましょう。
また、主賓を独占するようなふるまいはマナー違反です。