結婚祝いの贈り方
お祝い金の目安とマナー
お祝い金の目安は、下表を参考にしながら、相手との関係の深さを考慮して決めましょう。
都合で出席できなかった場合は半額を基準に考えますが、兄弟・姉妹の間柄では
同額とすることが多いようです。
新札を用意し、金額は奇数を基本にします。
偶数はふたつに割れるので縁起がよくないとされるからです。
ただ、2万は一対と考えると縁起がよいため、かまいません。
4万円は偶数かつ「死」をイメージさせるので避けます。
奇数であっても9(苦)はよくありません。
祝儀袋は中に入れる金額に見合ったものを選びましょう。
袋だけ見かけ倒しでは失礼です。
中袋に紙幣の肖像のある表を上にして入れ、袋の表には金額を明記、裏に名前を書きます。
上包みは左、右、上、下の順に折っていきます。
間柄 | 20代 | 30代 |
---|---|---|
友人 | 2万円(1万円) | 3万円(1万円) |
同僚・先輩・後輩 | 2万円(1万円) | 3万円(1万円) |
上司 | 3万円(1万円) | 5万円(1万円) |
兄弟・姉妹 | 5万円(5万円) | 10万円(10万円) |
親類関係 | 3万円(2万円) | 5万円(2万円) |
※( )内は披露宴に出席しない場合
※上記は目安であり、相手との関係の深さを考慮する
祝儀袋の用意の仕方
上包み
表→表書きは「寿」、「御祝」が入ったものを。
名前はフルネームで、太めで目立つように書く。
連名の場合は、右側から地位・年齢の高い順に書いていく
裏→慶事では、下側を上にかぶせる。
「天を向くように」の意味が込められ、弔事では逆に上側をかぶせる
- 結び切りの水引
水引とは包んだ袋を結ぶひものこと。慶事用には紅白や金銀のものが使われる。
結び切りには、両側から引けば引くほど引き締まることから「堅く結ばれる」という意味が
込められている - のし
アワビは長寿のシンボルとされ、それをのして贈り物につけたことに由来する。
現在は紙片で代用し、悲しみごとにはつけない
内袋
表に金額を明記。裏には名前を書くが、住所や電話番号を入れる場合も。
祝儀袋はふくさに包んで
祝儀袋はふくさに包んで持参するのが正式なマナーです。
裸のままは避け、ふくさがないときは小さな風呂敷や大きなハンカチで代用しましょう。
ふくさは、包む手順や解く手順などの決まりごとがあるので、それに従います。
受付では新郎側か新婦側かを告げ、「本日はおめでとうございます」とお祝いを述べてから、
名前を名乗ります。
ふくさをていねいに解いて祝儀袋を出し、受付に手渡します。
それから、芳名帳に自分の名前と住所を記入します。
祝儀袋の包み方と渡し方
包み方
@ふくさを広げ、真ん中に祝儀袋を表向きに置く
A折り方は、左→上→下、最後に右を折る
B右の角を折り込み、留めのあるものは留めをかける
渡し方
@右側から開き、開いた角を下にして折り込む
A手前の角を開き、祝儀袋を引き出す
B祝儀袋は両手で持ち、自分の名前を相手に向けて差し出す
ブライダルギフトについて
正式には挙式の前にお祝いの品物を届けます。
ただ、挙式の1週間前にもなると忙しくなるので、その前に持参します。
今では持参はせず、宅配便などを利用するのが一般的です。
また、間に合わなければ新婚旅行から帰ってからでもいいでしょう。
贈り物の内容は、いろいろな人からの重複もあるでしょうから、直接リクエストを聞くのが一番です。
なお、自分で選ぶ場合には、縁起が悪いとされるものもあるので、注意しましょう。
<よいもの>
- タオル類
- 実用品
- ギフト券
<悪いもの>
- 「縁切り」を連想させる、ハサミ、包丁など
- 「壊れる」ものとして、グラス類や陶器、鏡など