感じのいい話し方のコツ
感じのいい話し方
聞いていて不快に感じる話し方は、「口調が早すぎる」「口調が遅すぎる」
「のっぺりとしていて抑揚がない」など、いくつか挙げられます。
逆に快適に感じるポイントは「わかりやすく」「ていねいに」「はっきり」などです。
その他、自分の話の内容や声の調子はもちろん、相手の態度や表情などにも
気づかうことが大切です。
- 話すぺき内容が明確になっている
- 相手の態度・表情・反応をよく見ている
- 相手に応じた適切な表現になっている
・あいまいな言葉づかいや表現がない
・正しい敬語表現を使っている - 要領のいい論理的な話し方になっている
- 声の大きさ・話すスピード・発音・イントネション(抑揚)が適当である
否定形から肯定形への話し方
たとえばあなたは今、期限の迫った仕事をしています。
そこに上司から別の仕事もできるかどうか打診されました。
あなたは上司にどう答えるでしょう?
引き受けても大丈夫か躊躇してしまうかもしれません。
でもすぐに「できません」と否定形で答えてしまうようでは、社会人として心細い限りです。
ここで「午後になればできそうです」などの代案を答えたとすると、上司の受ける印象は
ガラリと変わるはずです。
こうした受け答えを代案・肯定方式と言います。
同様に「わかりません」という否定表現も「わかりかねます」としたほうが、
感じのいい話し方になります。
命令形から依頼形への話し方
人に何かを依頼するとき、「〜してください」とストレートな表現を使うと命令形になってしまいます。
そうではなく「〜していただけませんか」と依頼形に変えてみると、グッと物柔らかな表現になります。
「物は言い様」とはまさにこのことで、感じのいい話し方のコツです。
否定計から肯定形へ
●「△△はできません」→「××ならできそうてす」
●「○○はいません」→「は席をはずしております」
●「□□はありません」→「だだいま、きらしております」
命令形から依頼形へ
●「(午後1時に)来てください」→「来ていただけますか」
●「(名前を)記入してください」→「記入していただけますか」
●「(立ち読みは)おやめください」→「ご遠慮願います」
あなはショールームでお客様に新製品の紹介をしています。
「機能は向上しました。価格もアップしましたが」と説明すると、お客様はいかにも渋い顔。
隣りの社員はこう説明しています。「価格はアップしましたが、機能は向上しています」。
するとお客様は納得の笑顔。
どちらも同じことを言っているのですが、違いはその順番にあります。
後者のように、マイナス面を先にしてからプラス面を言ったほうが、そのプラスの印象が残って強調されます。つまり、説得効果が増すわけです。