お中元・お歳暮のマナー
贈る相手別のマナー
お中元・お歳暮は、半年間無事に過ごせたことに対する感謝の気持ちです。
贈る相手別に注意点をみてみましょう。
両親をはじめ、仲人など個人的に深くお世話になっている方には、欠かさず贈り続けるべきものです。
注意すべきは、子供の国公立学校の先生や国公立病院の医師、いわゆる公務員に対してです。
賄賂性が疑われたり、相手の迷惑が考えられる場合には控えましょう。
また、なかには今年だけ特別にお世話になってしまい、何か贈っておきたいという人も出てくるものです。
その場合には、表書きを「御礼」や「感謝」とし、継続的なものではないことを暗に相手に伝えます。
職場関係では、目下の者から目上の者に贈るというのが基本です。
いつもお世話になっている先輩や上司に対して贈ります。
でもこれは、必須のものではありません。
相手から「お気遣いなく」と言われたら、精神的負担を感じていることもありえます。
次回からは遠慮しましょう。
取引先に対しては、会社として贈るのが原則です。
新規で必要な取引先がある場合には、会社側に申請し、上司等に必要度・重要度を判断して決めてもらいましょう。
なお、よほどのことがない限り、個人として贈る必要はありません。
お中元 | お歳暮 | |
---|---|---|
贈る時期 | 7月1日〜15日頃 | 12月1日〜15日頃 |
表書き | お中元 | お歳暮 |
水引とのし | 紅白蝶結び&のしつき | 紅白蝶結び&のしつき |
時期を逃してしまった場合 | 立秋の8月8日頃までは「暑中お見舞い」に、それ以降は「残暑お見舞い」の表書きにする | 暮れに贈るのを見送り、松の内(1月1-7日)に「お年賀」として贈る。1月8日以降は「寒中見舞い」とする |
贈って喜ばれる品物は?
個人あてでは、相手の家族構成などを考慮したいところ。
わからなければ、食用油や調味料、缶ビールなどが無難です。
また、もらった人が自由に使える商品券(ギフト券)も人気の上位。
それでは味気ないと思うなら、タオルやハンカチなどを添えて贈るとあたたかい印象になるでしよう。
会社あてでは、仕事中、気軽に飲んだり食べたりできる飲み物、お菓子などが適切です。
お返しは不要だが礼状を
もらったら必ず礼状を出します。
もらった品や近況について触れておくといいでしょう。
ともかく、社会人のマナーとして、もらいっぱなしで放っておくのは一番よくありません。
お中元とお歳暮、どちらが格上?
お中元とお歳暮は原則、セットと考えておくべきです。特にお中元だけ贈って、
お歳暮を贈らないのはかえって失礼になります。
また、お中元より安めの品をお歳暮に贈るのも感心しません。
1年の締めくくりということもあり、お歳暮のほうが格上なのです。
ですから、1年に1度だけと決めた場合は、迷わずお歳暮のみにしましょう。
贈る品物の金額についても、同じ相手に対して毎年、極端に上げ下げするのは失礼です。
相手別に概算予算を決めておきましょう。